展示会用の一貫海上保険について
展示出展品の海上保険としては、展示会のための工場出荷から展示会会期中の保管を経て日本の工場に帰って来るまでを一貫してカバーする個別予定海上保険を付保することになります。
保険条件は、INVOICEの110%(展示品の場合100%とする場合もある)にて、A/Rとします。なお、保管中の保険条件は、倉庫に保管中の場合はA/Rで受けてくれますが、展示会場での保管中は、展示会場の状況(会期中、警備員が警備して盗難防止をしているとか、夜間施錠しているとかの状況)によってはA/Rにならないで、火災のみとか、それに水災をつけるだけの条件(つまり、これらの条件ではA/Rで担保されている盗難損害などはカバーされないということ)になる場合があります。
個別予定保険として付保し、保険証券は一つのものでありますが、行きのB/L又はAWBが入手された時、1回目の確定保険(行きの輸送と再発送までの展示会場での保管に対しての保険として)にし、帰りのB/L又はAWBが入手された時、2回目の確定保険(展示会場から帰りの輸送に対する保険として)にすることになります。
保険料は、次のように、行き0.7%(保管期間1ヶ月の場合)、帰り0.5%の合計1.2%位です。ミニマムは、行きの3000円と帰り3000円の合計ミニマムで6000円となります。
行き0.5%(日本の工場/倉庫から船積港を経て仕向港から展示会場搬入まで)+保管0.2%(倉庫+展示会場での保管期間1カ月の場合)=0.7%
CIF(ここではEXWでの計算となるが)の0.7%が3000円未満の場合ミニマム3000円
帰り0.5%(展示会場搬出時から船積港を経て日本の仕向港から工場/倉庫まで)
CIF(ここではEXWでの計算となるが)の0.5%が3000円未満の場合ミニマム3000円
長光正明 © Masaaki Nagamitsu 2004/3/19