ビジネスレターのスタイル
貿易英語レターの形式は、各要素の書き始めの各行をきちんと垂直にそろえるか(Block)、または5〜10字引込めるか(Indent)にり、また Comma(,) や Period(.) などの句読点のつけ方(punctuation)によって、いくつかに分けられます。次に代表的な4種類の形式を案内します。
1 Indented Style - Close Punctuation |
2 Blocked Style - (Mixed) Open Punctuation |
3 Semi-Blocked Style - (Mixed) Open Punctuation |
4 Extreme Blocked Style - Extreme Open Punctuation |
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Inside Address の各行は、行を進めるごとにすぐ上の行の頭から5〜10字右にずらして打ち始め、Date を右またほ中央に打ち、Body の各節の始めも左の余白線から5〜10字引込めます。 Complimentary Close は用紙の中央部から打ち始め、Signature の各行も順次引込めて書きます。 Close Punctuation は、Body を除き、他の要素のそれぞれの行末に Comma(,)、Period(.)またはColon(:) をつける形式です。 この形式は、もっとも古くから行なわれている形式で、主としてイギリスで用いられていましたが、現在では、ほとんど使用されていません。 |
Date は右または中央に打ちますが、Inside Address、Salutation、Body の各行の書き始めを左の余白線にそろえ、Complimentary
Close と Signature とは用紙の中央で Block にする形式です。 また、Open Punctuation は Salutation には Colon(:)、Complimentary Close には Comma(,) をつけますが Body を除き、他の要素のそれぞれの行末の句読点(punctuation)は全て省略します。 これを「Mixed Punctuation」という場合もあります。その場合、Body を除き、各要素の行末には句読点を使用しない Extreme Open Punctuationを「Open Punctuation」と言います。 この形式は、タイプする上で能率的であり、主としてアメリカで広く利用されています。 |
Indented Style と Blocked Style とを折衷した形式が Semi−Blocked Styleで、Mixed Style
ともいいます。 この形式では、Body だけは Indented Styleにより、その他の要素はすべて Blocked Style とします。 Semi−Blocked Style の場合、Punctuation は Open Punctuation とするものが多いが、Close Punctuation とすることもあります。 この形式は、能率的で読みやすく、見た感じもよいので、英米を問わず、もっとも広く採用されています。 |
Full-Blocked Styleとも言います。 Inside Address、Salutation、Body、Complimentary Close はもちろん、Date や Signature にいたるまで、文書のすべての要素の打ち始めを左の余白線にきちんとそろえて打つ形式をいいます。 この形式では、Body を除き、各要素の行末には句読点を使用しない Extreme Open Punctuationの方法が用いられます。 この形式は、アメリカで用いられ、2のBlocked Styleスタイルよりもさらに打ちやすく能率的ですが,体裁をそこなう面もあるといわれています。 |
本雛型フォームの出典:栗林定次郎著「新編商業英語新訂版」一橋出版の巻末資料より